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韓国料理専門店 韓味一 朴邸(かんみいち ぱくてい)【韓味一のフルコース】大阪市西区靭本町

 (うつぼ)というものをご存知だろうか?

 武士が弓の矢を入れて腰に吊るしたり、背中にしょって使った道具のことだ。

 ともとも書かれてたりするので、どれが正しい漢字なのかは定かではないが…(^_^;)

 その昔、雑喉場(ざこば)魚市場や塩干魚市場…いわゆる魚を扱う店が密集していたエリアを、かの太閤・豊臣秀吉が視察した時のこと。

 商人たちの『さぁ~買ぉてや~! 安い!安い!』のかけ声を聞いた太閤さんが、『その安いと言うのは靭(うつぼ)のことか?』と尋ねたそうな。

 矢を入れるための靭は矢巣(やす)とも呼ばれていたため、靭の矢巣と安いをかけた現代人には意味不明なダジャレだったそうだが、当時の町民たちはたいそう光栄に思ったらしく、そのあたりを靭と呼ぶようになったんだとか。

 それが現在の大阪市西区の靭本町辺りのことだそうだ。

 時は移り、太平洋戦争の戦禍を受け焼け野原となった靭一帯は、戦後にGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に接収され、約3万坪の長細い土地に靭飛行場が建設された。

 終戦7年後の1952(昭和27)年に講和条約が発効され、2ヶ月後に大阪市へ返還された敷地は、戦災復興土地区画整理事業によって、1955(昭和30)年に靱公園が開園することとなる。

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 その靭公園の東側の入り口、四つ橋筋をはさんだ真向かいに、【韓国料理専門店 韓味一 朴邸】が、2016(平成28)年8月にオープンした。

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 なんでも朴 三淳という、女性で初めて韓国の国家調理技能師1級の資格を取得した方が、鶴橋で1977(昭和52)年に創業した韓国料理店「韓味一」の姉妹店だそうで、現在はオモニの伝統の味を受け継いだご子息が経営されている。
 店は一階に保育園が入ったビルの地下。

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 保育園横の階段を下りると無機質な空間に、温もりのある木の扉が姿を現した。

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 店内は6人の掘りごたつが2卓に、4人テーブルが1卓、それに10人ほど入れそうな個室もある。

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 コース料理のみの提供なのでメニューはない。

 あるのはドリンクメニューだけだ。

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 長寿を願う亀の箸置き、紙袋に包まれたスプーンが、否が応にも韓国料理に来たなって雰囲気を盛り上げてくれる。

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 何をか云わんや…命の水。

 アサヒ生ビール(熟撰) 600円(税別)

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 予約してくださった御仁が遅れられるとのこと…

 お先に失礼していただきます…(笑)

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 この店では前菜10皿程度に参鶏湯がセットになった「韓味一の参鶏湯コース 5,000円(税別)」か、そこに焼肉がプラスされる「韓味一のフルコース 6,000円(税別)」の、2種類のコースをいただくことが出来る。

 今回はフルコース…ヽ(^。^)ノ

 前菜がどんどんと運ばれてくるそうで、まず最初の一品目はスープだ

 和歌山 蛤の冷製スープ(プコクタン)

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 塩と生姜だけのシンプルな味付けだが、とにかくハマグリのエキスが濃厚でメチャクチャ滋味深くて旨い。

 これは本当に感動もんだ。

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 ここから間髪を入れず次から次に運ばれてきて、テーブル上が軽いパニックを起こすことになる…(笑)

 大根キムチ

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 白菜キムチ

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 胡瓜キムチ

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 豆もやしナムル

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 大分 春菊ナムル

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 徳島ワカメナムル 静岡駿河湾生シラス

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 韓国海苔の佃煮

 甘さとゴマ油の風味が何とも言えず美味しい。

 アテにも良いがご飯が欲しくなる味だ。

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 長崎 太刀魚煮付

 分厚くて身ばなれの良い太刀魚。

 見た目ほど辛くなくて、これもご飯と一緒に食べても美味しいだろうな~♪

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 兵庫 鱧のジョン

 いわゆるチヂミの一種でフワフワした食感。

 ハモをこんな風にして食べたことがなかったけど美味しいもんだ。

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 山口 ワタリガニのケジャン

 生のワタリガニの身がメチャクチャ甘くて旨い。

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 ピリ辛のタレにも負けないぐらいミソも濃厚で、韓国で「ご飯泥棒(パットドゥッ)」と呼ばれているのも納得。
 
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 砂肝甘辛煮(ネージャンポックム)

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 和牛の佃煮(チャンジョソム)

 見た目よりも手間がかかっていて、韓国でも一般家庭ではなかなか食べられず、宮廷料理ならではの料理だそうだ。

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 宮廷風カルビチム

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 6年高麗人参刺身(スサム)

 高麗人参を生で食べられるなんて思ってもなかった…\(◎o◎)/!

 エグミだとか渋みなんか全然なくて、チョットほろ苦いゴボウって感じかな。

 6年ものともなると、滋養強壮に効果の高いサポニンがたくさん含まれてるそうなので、ありがたく頂いておいた♪

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 済州島 鮑粥

 お粥が出てきたから、これでコースの打ち止めかと思ったら、まだ前菜が出終わったところなんだと…韓国宮廷料理おそるべし(◎_◎;)

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 ぜんぶ並べるとホント壮観だな~

 テーブルに乗りきらなくなるんじゃないかと思った…(≧▽≦)

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 これで3人前の量だけど、後が食べられなくなるので、ぜんぶ食べるのはNGなんだとか。

 その言葉の意味を後から苦しいほど思い知ることになる…(^_^;)

 前菜のボリュームに圧倒されてしまったが、ビールのお代わりはキッチリもらおう。

 韓国ビール ハイト(小瓶) 700円(税別)

 日本のサッポロビールとアサヒビールの前身である大日本麦酒が、地元資本と折半して朝鮮麦酒株式会社(現在のハイトビール)を設立したのが1933(昭和8)年だったので、ラベルに「since 1933」と書いてあるんだと。

 軽やかで爽快感はあるが、苦いビールが好きな者にはチト物足りないか…σ(^_^;)?

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 高麗人参の天ぷら

 遅れて来られた御仁のリクエストで、高麗人参を天ぷらにしてもらった。

 サクサクの食感に、ホクホクさと甘みが加わって旨い。

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 虎マッコリ(グラス) 900円(税別)

 砂糖などの添加物を一切使わず純粋に米だけを原料とし、加熱殺菌をせずに生のまま搾った、飲食店限定の生マッコリだそうだ。

 てっきり韓国で造られてるんだと思ってたが、意外にも清酒「有の川」で知られる、福島県の有賀醸造のお酒なんだ。

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 乳酸菌が発酵してプクブクと泡立っている。

 まろやかな酸味とスッキリした飲み口でスゴク飲みやすい。

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 飲みやすい故に瞬殺だが…(笑)

 アサヒ瓶ビール(大瓶) 600円(税別)

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 ここで肉が運ばれてきた…

 って、デカッ…(◎o◎;;;)

 なんじゃコリャなぐらいな一枚肉は、持って来てくれた女性店員さんのウェストより大きいじゃないか!?

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 佐賀牛の特上ロース
 豚の骨付きカルビ

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 まずは豚の骨付きカルビから…♪

 店員さんが丁度良い頃合いに焼いて、手際よく切り分けてくれた。

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 うわっ…ぶりんぶりんでメチャ柔らか!

 タレはアッサリ目だが、豚肉自体の旨みがとにかく濃くて旨い。

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 お次は佐賀牛の特上ロース♪

 最高の肉質である「5」等級および「4」等級の佐賀産黒毛和種の中でも、12段階に分かれているサシの入り具合を示すBMS(脂肪交雑)が、「7」以上の優れた肉牛だけが佐賀牛を名乗ることを許されるらしい。

 ちなみにそれ以下のものは佐賀産和牛と呼ばれて区別されるそうだ。

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 いや、もう、とにかく柔らかくて、口の中であふれる肉汁が甘くて旨い♪

 その上しつこさがないので、いくらでも食べれてしまいそうな、怖いぐらいに美味しい肉だ。

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 もちろん白いごはんにワンバウンドが正解…(^_-)-☆

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 もう一本お代わり。

 アサヒ瓶ビール(大瓶) 600円(税別)

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 前菜と焼肉でかなりお腹ふくれた、なんて話をしているところに…

 韓味一の参鶏湯

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 錦糸卵やクコの実などで彩りよく飾って提供することで、鶴橋本店を完全予約制コースのみの、大人気店にまで押し上げた韓味一の顔とも言える料理だ。

 あまりの人気ぶりにネットでも販売を開始したところ、たちまち偽物が出回ったそうで、今は「韓味一の参鶏湯」として商標登録されている。

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 薬膳スープで長時間じっくり煮込まれたヒナ地鶏は実に柔らかで、店員さんの手によって見る見るうちにホロホロとほぐされていく。

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 いや、それにしてもすごいボリュームだ。

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 ヒナ地鶏の中にはもち米、なつめ、にんにく、高麗人参が詰められている。

 口の中でとろけていく柔らかな鶏肉、その鶏からのエキスがタップリしみ出た塩味スープ。

 くちびるがテッカテカになるぐらいコラーゲン豊富で、翌朝はお肌ツルツルになってたような…(^_^)v

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 前菜の種類は日によって変わると思うが、食べきれないほどのボリュームを見ると、この値段で大丈夫なのか?と思えるぐらいコスパもイイ♪

 何よりも色んな料理が次から次に出てくるのも、ワクワク感があって楽しい。

 鶴橋本店は完全予約制だが、この店はフラッと立ち寄ることも可能なので、家庭料理じゃない宮廷韓国料理を気軽に楽しむのにもってこいなお店だと思う。

 ごちそうさまでした。



◆食べログ


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