烏賊(イカ)って海の生き物なのに、なんで漢字だと烏(カラス)と賊って書くんでしょ?
気になったので調べてみると、水産庁のホームページにこんな事が書かれてました。
「死んだふりをして海面にぷかぷかと浮かんでいるイカを烏(カラス)がつつきに来ると、イカは突然腕を伸ばしてカラスを絡めとり、海中に引きずり込んでしまった。」 という中国の古書『南越志』の言い伝えから、「烏」を襲う「賊」という意味で「烏賊」なんですって。
実際の確認例はないそうですけど、頭のイイ生き物なので、もしかしたら昔の人は見たのかも?ですね。
そんな逸話の残るイカを使ったイタリアンがあると、友だちにオススメされて伺ってきました~(^_^)v
その名も「La.賊」。
英語で言うところの「The.賊」、穏やかじゃないですね~笑

北野病院の西側、オシャレなお店が点在するエリアにお店はあります。
でも、店頭に看板が掛かってるワケでもなく…
入口ドアの上に飾ってあるこのプレートに、模様みたいに店名が書かれてるだけ。
イヤ、チョット、分かりにくいんですけど…(^▽^;)
ま、ま、今はスマホナビがあるので、迷いはしませんけどね…(^_^)v

店内はL字カウンター8席のみ。
バーのような落ち着いた雰囲気で、大人な感じがステキ。




お店は17時30分からと20時からの二部制になっていて、17時30分入店はコース料理のみ。
20時からはフリーで、アラカルトもいただけます。
11月の日曜日、私たちは17時30分で予約。
今月オープンで、まだ認知度が低いこともあって、この日は貸し切り状態でしたよ。

白石が敷き詰められたオシャレなカウンター。
黒で統一された重厚感のあるカトラリー。
松ぼっくりが入った瓶に、本日のコース内容が書かれた紙が入ってます。
こぉゆうオシャレなお店は慣れてないので、チョット緊張しちゃいますね…笑
◆La.賊 おまかせコース 8,800円
カンノーリ?ティエピド?ロートロ?ファゴッティーノ?
なんですか、ソレ…σ(^_^;)?
全く想像も出来ない料理名ばかりだわ〜笑
でも、分からないからこそ、ワクワク感がハンパないんですよね♪
◆エビス生ビール 770円
イタリアンと言えばフツーはワインなんでしょうけど…
そんなことお構いなしに命の水♪

飲まない相方はいつものようにジンジャーエール(550円)。
いただきます。
イカ墨を練り込んだカンノーリ 鶏レバーのムース
セミドライイチジクとゴルゴンゾーラ 全粒粉ラスク
メープルサーモンのティエピド キャビア添え
アンティパストは3種類。
お皿に敷き詰められているのはヒヨコ豆ですって。
演出がオシャレだわ~٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
メープルサーモンのティエピド キャビア添え
メープルサーモンって今まで食べた記憶がなくて多分お初。
カナダ産のニジマスを、福島県の養魚場が何代にもわたって、選抜育種を繰り返した大型トラウトだそう。
キュッと締まった身に脂のノリが良く、臭みはまったくなくて深い味わい。
スゴクなめらかな口当たりで、濃厚な甘さが広がります。
んで、ティエピドってナニ?って思ってたら…
イタリア料理で使われる、人間がいちばん甘さを感じられる、人肌ぐらいの温度なんですって。
なるほど、だから冷たいものよりも、濃厚な味わいを感じれたんだわ。
タップリのったキャビアが、ワンランクもツーランクも高級に感じさせてくれます。
イカ墨を練り込んだカンノーリ 鶏レバーのムース
小麦粉ベースの生地を、筒状に揚げたものがカンノーロ。
その生地にイカスミを練り込み、中に鶏レバーのムースを詰め込んでます。
サクッ!サクッ!と軽やかな生地に、ネットリ濃厚な鶏レバーの臭みのない旨み。
シチリア島の発祥で、本来は謝肉祭を祝うための季節菓子。
それを前菜料理としてアレンジするなんて、シェフの発想の豊かさがうかがえますね。
セミドライイチジクとゴルゴンゾーラ 全粒粉ラスク
甘さがギュッと凝縮されたイチジクに、なめらかで青カビの刺激がほど良いゴルゴンゾーラ。
全粒粉ラスクのハードな食感に、広がる小麦の香ばしい風味。
口の中で塩っ気が混ざり合う、生ハムのアクセントがイイ感じ♪
軽く炙ったサンマと焼きナスのロートロ カプレーゼ仕立て
まさに今が旬真っただ中のサンマ。
近年、不漁続きで、今年の初セリ価格は、一匹1万3,200円ものチョー高値がついたとか…w(゚o゚)w

ほど良くレア状態にしたサンマで、トロトロのナスビをサンド。
サラダ仕立てなのでサッパリと、ライトな味わい。
青魚特有の臭みもなく、サンマが苦手な相方も美味しい~って食べてましたよ♪
フォカッチャとクルミパン
ふわふわのフォカッチャと、香ばしさが漂ってくるクルミパン。

バターには岩塩がトッピングされてて、このザクッとした塩っ気がホント美味しいんです♪

カリッとした歯ざわりが楽しいクルミと、ミルクの風味豊かなバターの組み合わせ。
何個でもお代わりしたくなるぐらい美味しかった~ヽ(^。^)ノ
剣先烏賊とポルチーニ茸のファゴッティーノ 濃厚チーズソース
イカスミを練り込んだお米が、剣先イカにパンパンに詰まってます。
それだけなら、北海道の「いかめし」って郷土料理もありますけど…
さらにパイで包んで焼き上げるなんて、日本人の感覚にないオシャレさ…∑d('∀'*)チゴィネ
サクっとしたパイ生地にムッチリ感のある剣先イカ。
イカスミのコクと魚介の風味が、剣先イカの甘さを引き立ててます。

このお皿にタップリ注がれたチーズソースがまた、濃厚でコク深くてメチャクチャ美味しい♪
あまりにも美味しすぎるので、フォカッチャでキレイにさらえましたわ~ゥン((^ω^ )ゥン
◆活け烏賊 時価
お友達からの情報で、下関から直送されるイカはゼッタイ食っとけと…(*´∀`)ゞそかそか
前日までに予約が必要で、値段もその時の仕入れによって変わる時価ですが…
一人あたり3,500円から4,000円ぐらいだそうなので、私たちもお願いしときましたよん♪

前日がシケで出漁できなくて、活きた姿を見ることはできませんでしたが…
それでも鮮度はバツグンで、身が透けるほどにキレイです。
この身の部分はお刺身で。
パッツパツしこしこの跳ね返すような弾力。
歯で押し潰すとモッチモチの食感、からのネットリとした甘さ。
これはイカ大好き夫婦には本当にタマリマセン~(*゚∀゚)=3ハァハァ


ゲソとエンペラは、オイルしゃぶしゃぶで食べて下さい。
えっ!?そんなぜいたくな食べ方してイイんですか~(p゚∀゚q)おぉ♪
フォンデュ鍋で温めたオリーブオイルでしゃぶしゃぶなんて初めてだわ。

生でも十分に美味しい新鮮なイカ、火を通しても硬くならずコリコリとほど良い歯ごたえ。
生もイイけど、より甘さが引き立つしゃぶしゃぶもイイ~ヾ(o・∀・o)ノ゙

甘めの刺身醤油をはじめとする、タレもまた個性的なラインナップ。
紫蘇のシャーベット、赤と黄のパプリカのムース、ワサビ、おろしショウガ、墨塩。
彩りのキレイさもですけど、どれも淡泊なイカの味に合うものばかり。
和食ではなかなか味わえない、貴重な体験をさせてもらいました。

入り口に設置された水槽は、二日前に搬入されたばかり。
イカに馴染む海水になるまでは、半年ぐらい時間がかかるそうです。
でも、この水槽が稼働すれば、不漁に関係なく安定的にイカを扱うことが出来ますね♪

ビールのお代わりを、どれにしようか迷っていると…
冷蔵庫から全種類引っ張り出してきて並べてくれました。
いやいや、La.賊さんのシェフ、イケメンで愛想が良くてメチャ気も利くんです。
並べてくれた女性スタッフも、愛嬌があってスゴク可愛らしい人でした。
こりゃ、人気店になるのも時間の問題だわ…(´ー`*)(´ー`*)ウンウン
◆CRUST LAGER 880円
まだ食べられるのに廃棄されるはずだったパンを原料に造ったビールなんですって。
パンが原料と聞いてクセがあるのかな?って思いましたけど…
意外にもスッキリした飲み口で、後味もサッパリ飲みやすいビールです。
こぉゆうフードロスに真摯に向き合う、サステイナブルなクラフトビールがもっと増えれば良いですね。
黒毛和牛もも肉の炭火焼 秋トリュフの香り
いよいよメインの登場。
黒毛和牛のもも肉に、フォアグラと里芋が添えられています。


そこに、秋トリュフを惜しげもなく…
スッゲ━━ヾ(*゚Д゚*)ノ゙━━ェェ♪☆

分厚くて肉質の良い黒毛和牛、それにフォアグラとトリュフって…
ふだん食べ慣れない高級食材のオンパレードに、相方と二人ビックリ!!
モチモチっと柔らかいモモ肉は、力強い赤身の旨みが濃厚。
噛めば噛むほど芳醇な肉の味わいが広がります。
ネットリと甘いフォアグラに、香りの強いオータムトリュフ。
どれもが主役級でインパクトのある、まるで宝石箱みたいな一皿。
陰に隠れがちですけど、里芋もホクホクでメチャクチャ美味しかった~(^_^)v
あまりにもホックホクだったので、皮まで食べちゃいましたけど…
本来、皮は残すものだそうです~笑
◆イネディット 880円
前にも飲んだことがある、スペインのビール。
伝説のレストラン「エルブジ」の天才シェフが、食中酒として開発したことで有名ですよね。
きめ細かい泡立ちに、フルーティーさとスパイシーのバランス。
重厚でいて飲みやすく、食事にもシッカリと合うビールになってます。

「次はこのウニを使ったパスタです」
サービス精神旺盛なイケメンシェフが見せてくれたのは…
昭和18年創業の老舗水産会社、北海道小川商店の生ウニ。
オレンジ色がくすんでなくて艶やかなのは、鮮度の良い証ですね。
車海老と雲丹のタリオリーニ イタリア産からすみと共に
イタリア産のカラスミ、いわゆるボッタルガがタップリと散らされた、目にも華やかなパスタ。

甘さが濃厚でシッカリとしたコクを感じるウニ。
レア状態でとろプリの車エビは、甘さを残してネットリとろけます。
シャキシャキっと歯触りが良く、辛みが爽やかなネギは九条ネギかな?

自家製の生パスタのタリオリーニは、モチっとした口当たりにシコシコの噛みごたえ。
ゆるやかにウェーブがかかってて、ソースとの絡みがバッチグー(^_^)v
ベイクドチーズケーキ 洋梨とレモンのソースで
食後のデザートは洋梨をふんだんに使ったベイクドチーズケーキ。
コーヒーと紅茶を選べます。
シットリとしたチーズケーキは、ほのかな酸味にチーズの味とコクが濃厚。
イタリア産の豆をローストした、苦みが香ばしくて後味スッキリなコーヒー。
最後の最後までシェフのこだわりを存分に感じることが出来ました。
この日は終始、貸し切り状態でしたけど、このクオリティーでこのお値段。
ムーディーな雰囲気に、接客抜群のイケメンシェフとチョー可愛いスタッフさん。
お店にデカデカと看板がかかってなくても、口コミでスグに人気店になる予感。
ユックリと食事を楽しむなら、今がチャンスかも知れませんよ。
クリスマスの頃にまたうかがえたら最高でしょうね~♪
ごちそうさま~(^_-)-☆
本日も読んでいただいてありがとうございました♪
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◆公認ブロガー 【KGB】(関西グルメブロガーズ)
◆kawachiの美食なB食探訪記 【食べログ】(VIP会員)
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