見ていないのでよく知らないが、今や押しも押されぬイケメン俳優として、世の女性たちのハートをガッチリ掴んで離さない、藤岡竜雄こと、ディーン・フジオカが一躍脚光を浴びたドラマだそうだ。
そのディーン・フジオカが演じたのが、幕末から明治中期にかけた日本の激動の転換期において、時代の波に翻弄されながらも、大阪経済の救世主と呼ばれるまでになった五代友厚だったとか。
薩摩藩(現 鹿児島県)に生まれた五代が、49年の短い生涯を終えるまでの間に、なぜ大阪経済の救世主とよばれるまでになったかの話は割愛するが、大阪市内には彼の銅像が4体も現存しているそうだから、よほどの功績者だったということはうかがい知ることが出来る。
真新しくキレイな店内は中央に4人テーブルを3卓連ねた長テーブル。
両側の壁際に4人テーブルが並ぶレイアウト。

明太子で有名な「やまや食工房」の新業態の店だけあって、入り口に設置された冷蔵庫では、看板商品の辛子明太子が販売されていた。

博多やきとりの代表でもある、とり皮や豚バラを中心に、牛もつ串煮込みや酢もつなど、博多ならではの料理がラインナップされたメニュー。

日本酒やワインもそこそこ置いている。

いつものように命の水。
大好きなサッポロ黒ラベルの生が飲めるなんて嬉しいじゃないか♪
サッポロ黒ラベル(生中) 550円(税別)
いただきます。

お通しにだされたキャベツには、福岡県に本社がある久原醤油の“キャベツのうまたれ”がかかっていて旨い。
博多の焼鳥屋では、酢ダレをかけたキャベツが最初に出されるのがフツーなんだと。

まずは呑兵衛の定番中の定番、ポテサラから。
お店の人が目の前で混ぜて完成させる、なんとも楽しい演出がついていた。
ほかほか明太ポテサラ 750円(税別)
小皿に取り分け、添えられたバジル&ガーリックソースをかけて食べる。
明太子とマヨネーズのハーモニーがタマラン♪

ではでは、博多名物の料理をいただいていこう。
牛もつ串煮込み(一本) 230円(税別)
卓上に柚子胡椒と一味が置かれてるのも博多ならではなのか?

テッチャンやセンマイのほかに、フクと呼ばれる肺のコリコリした肉も刺さってて旨い。
糸島の豚バラ(一本) 200円(税別)
福岡県西端の環境豊かな糸島市で肥育されるブランド豚。
サラッとした脂と、凝縮された旨みの濃い豚肉だ。

やまやと言えば明太子。
外側はプチプチっと香ばしく、中心部は滑らかなレア、ちょうど良い加減に炙られていて旨い。
博多の炙り明太 660円(税別)
知らなかったが福岡で焼鳥と言えば、モモでもハサミでもなく、この皮が一番に挙げられるんだとか。
ムニュって食感がフツーだと思ってたら、この店のはカリッカリに焼かれてて実に歯ごたえがイイ♪
博多のとり皮(一本) 120円(税別)
一品一品が味の主張をしてくる料理には、フレッシュな口当たりで、ほど良い苦味とコクのあるサッポロ黒ラベルが本当によく合う。
サッポロ黒ラベル(生中) 550円(税別)
酒呑みはポテサラとだし巻き玉子が特に大好物だ…(笑)
出汁の効いたフワフワ玉子焼きに明太子の塩っけ。
コイツをチョットかじってはビールを流し込む…ノドも胃袋も幸せだと言ってくる♪
だし巻き明太 580円(税別)
福岡県のほぼ中央に位置する朝倉市と嘉麻市にまたがり、山岳宗教の聖地として知られる霊峰古処山のふもとで、日当たりや風通しの良い開放鶏舎で平飼いされて育ったブランド鶏。
よく運動をさせているその肉質は、適度な歯ごたえがあって、風味豊かな脂にはほのかな甘みもある。
古処鶏 もも(一本) 200円(税別)
つくねを頼むと、一人に一つ卵黄がついてきた。
古処鶏 つくね(一本) 250円(税別)
表面はカリッと、中はフワッと、まるでお手本のようなつくねに、濃厚な卵黄をタップリ絡めて食べる。
古処鶏ならではの歯ごたえは、ひき肉にしても変わらずに旨い。
もちろん残った卵黄もキレイに飲み干すのがkawachi流…(笑)

1876(明治9)年に開拓使麦酒醸造所として開業したサッポロビール。
その翌年に誕生したのが、開拓使のシンボルである北極星をラベルにしたサッポロラガービール…いわゆる赤星だ。
熱処理ビールならではのしっかりとした厚みのある深い味わいは、生の黒ラベルとはまた違った旨さがある。
サッポロラガービール(瓶) 650円(税別)
サイコロにカットされた牛ハラミは、あふれ出す肉汁ってフレーズがピッタリ。
実に柔らかく旨みが濃厚で、10本分ぐらいご飯にのっけて、丼として食べてみたい気もした。
牛ハラミ 300円(税別)
大阪ではあまりお目にかからないが、博多のもつ鍋屋ではポピュラーらしい酢もつ。
内臓の他に鶏皮も入ってるのか、シコシコやらムニムニやら色んな食感が楽しめて旨い。
酢もつ 450円(税別)
同席者がワインを飲むと言うのでご相伴にあずかった。
都農 キャンベルアーリープレミアム 3,500円(税別)
宮崎県児湯郡にある都農ワインが造るロゼワイン。
バラのような鮮やかな色と、イチゴやラズベリーのような華やかで甘い香りのワインだ。

ふたたびカンパイ♪

レアな部分と火の通っている部分の食感の違いを楽しみながら噛みしめると、この鶏の持つ旨みがジュワーっと広がって旨さを感じられる。
古処鶏のたたき 580円(税別)
これも初めてお目にかかったが、博多では丼モノとしてもよく食べられてるんだと…
カンパチの刺身に胡麻ダレってけっこう合うんだ。
ごまかんぱち 680円(税別)
いわゆる塩蔵したタラの胃や腸などの内臓に、ごま油・唐辛子・ニンニクなどを混ぜて発酵させたもので、日本ではチャンジャと呼ばれているが、これは本場韓国では通じない和製ハングルで、アチラではチャンランジョもしくはチャンランと言うそうだ。
チャンランジョ 380円(税別)
酒のアテ系が続くとポン酒が欲しくなる。
福島県二本松市にある大七酒造が、1752(宝暦2)年の創業以来、生もと造り一筋にこだわり続けている酒だ。
豊かなコクと奥深い味わいを感じられて実に旨い。
大七 純米生酛 580円(税別)
臭みや苦みなんて全くなく、ネットリとクリーミーな旨みが濃い♪
子どもの頃はただただ臭くて苦くてマズくて、一切受け付けなかったことが不思議なぐらい、大人になってからレバーって本当に旨いと思うようになった…(≧▽≦)
古処鶏 レバー(一本) 180円(税別)
鎖骨のすぐ下にある胸の軟骨で、コリコリした食感が楽しめてイイ♪
古処鶏 ヤゲンなんこつ(一本) 180円(税別)
尾骨の周りの肉で、鶏肉の中でも最も脂ののった部位だけあって、あふれる肉汁がジューシーで旨い。
古処鶏 ぼんじり(一本) 180円(税別)
鶏の唐揚げだけですでに旨いのに、そこに明太子の風味を加えてあるんだから、酒呑みにはタマランぐらい旨いに決まってるじゃないか…ヽ(^。^)ノ
鶏の唐揚げ明太風味 520円(税別)
長崎のハムと言えば雲仙ハムってぐらいポピュラーなハムだそうだ。
ハムとは言うものの実際はボロニアソーセージらしいが、そんな小さなことは気にしない…(笑)
雲仙ハムカツ 480円(税別)
薄めの衣はサクッと軽やかで、ほど良い弾力のあるハムを嚙んでいると、ジワっと旨みが広がってくる。

ボチボチ〆の時間…炭水化物を欲する酒呑みたち…(笑)
明太おにぎり(2個) 300円(税別)
メタボを省みずさらに炭水化物を重ねてしまう悲しきサガ…(^_^;)
うまだし茶漬け(古処鶏たたき) 650円(税別)
いや、でも、コレが大正解!!!
そのままでも旨かった古処鶏のたたきを、熱々のご飯にのっけて、そこに風味豊かな出汁を回しかけてくれるんだから…
肉の旨みが出汁と一緒にご飯にしゅんで、〆としては完成度が高すぎる一品になっていた。

明太子のやまやとしての新業態は、夜の飲みだけじゃなく、昼にランチとして楽しむことも出来る。
鶏の唐揚げ 明太風味定食 850円 熟成豚ステーキ定食 1,000円 トリコムタン定食 850円
福岡を本拠地にする企業ならではの博多名物の料理に、明太子のやまやブランドの色も加わって、なかなかに美味しくて楽しい時間を過ごせた。
ビール党には嬉しいサッポロビールも飲めるし、焼鳥ラヴァー、博多ラヴァーな人たちにも、広く愛されそうなお店がオープンしたもんだ…(^_-)-☆
ごちそうさまでした。

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