太閤さんの大阪城築城の頃と言うから、今から約430年もの昔から浪速の台所として栄えてきた青物市場だが、1931(昭和6)年に福島区に大阪市中央卸売市場が開場されると同時に衰退してしまったそうだ。
この界隈ではフツーの光景であるビニシー店…いわゆる、壁を設けずにビニールシートで店内がよく見えるようにした、オープンカフェ的な感じの外観だ。
前の通りには700個もの提灯を吊るし、裏天満ちょうちん通りとしても徐々に浸透してきているらしい。

入ってすぐに樽を改造したテーブル席が2卓。


キッチンに面したカウンター席がその奥に続く。

おぉっ!?これが噂のオマール海老の水槽か。
蛇足になるがオマールとはフランス語での呼び名で、英語で言うところのロブスターとは同じものだそうな。

パッと見は狭そうに感じたが2階もあって結構キャパあるんだ。


肉を越える海老とはまた挑発的だこと…(笑)
なにっ…海老ミンチの麻婆豆腐だと、たっ、食べてみたい…(;゚Д゚)

料理は中華とイタリアンがあるので、その時の気分によって食べ分けが出来るのが嬉しい。

でも、この日の狙いはレギュラーメニューじゃなくコレなんだな♪
卵かけごはんと醤油ラーメン。
どちらもビックリの3,000円…(◎_◎;)
心斎橋で絶大な人気を誇る『中国旬彩 サワダ』から、去年の11月に西天満に独立オープンし、またたく間に人気店となった『中国菜 エスサワダ』の、澤田シェフとのスペシャルコラボなんだとか。
3月6日から12日までの間、期間限定ランチとして提供していたものを、13日からは天満店の裏メニューとして登場させたそうだ。
この日は二人で訪れていたので、どちらも一つずつ注文してシェアすることにした。

まずはドリンク。

いつも通り命の水でノドを潤そう♪
スペインの発泡酒だが、ビール界のドンペリと呼ばれているそうで、コリアンダーやオレンジピールが含まれてるので、ものすごくフルーティーで爽やかな味わいだ。
イネディット 580円
では、では、カンパイ! いただきます。

水槽から取り出されたオマール海老、1尾450~500gと言ったところか。
残酷だがこれが生きるために食べると言うこと。
美味しく残さず感謝していただくので、どうか恨まないでと心で念じておいた…(-∧-)合掌・・・

得も言われぬ美味しそうな匂いが店内に立ち込め、期待が最高潮に達した頃合いで卵かけごはんの登場だ。
卵かけごはん 3,000円
ん?どこにもご飯も玉子もないじゃないか…と、急くことなかれ。
まずはこのオマール海老の豆鼓焼きを堪能すると言う寸法なんだから…

自家製の豆鼓醤、豆板醤、甜麺醤などで、甘みと辛さが複雑に絡み合った麻辣風味に味つけられているが、このソースがものすごく濃厚でハンパなく旨い!
いや、旨すぎて悶絶しそうだ。
お手拭きで拭うのがもったいなくて、指についたソースもベロベロ舐ってしまったが、自分の指がこんなにも美味しく感じたのは初めてかも知れない…(^▽^;)

ピリッと辛くそれでいて何とも奥が深く、オマール海老の甘さを存分に引き出している。

大きな爪に詰まった身がスポッと取れるのは、ついさっきまで生きていた活けならでは。

ひとしきり身を食べ終えると、卵を落としたご飯が提供される。
卵は大分県産の「蘭王たまご」で、卵かけごはんの為に出来たような卵だそうだ。

ここに残った激ウマ麻辣ソースを混ぜるとは…こりゃもう脱帽もんだわ。

オマール海老のエキスで超絶に旨いソースに、蘭王たまごのコクが合わさったら、美味しさは想像の上をいくんだと知った瞬間。

醬油ラーメンを食べる前に、旨みの余韻冷めやらぬ口の中をリセットしよう。
ハイネケン 480円
もうもうと湯気が沸き立つ蒸籠の中から、オマール海老のニンニク蒸しのお出まし~ヽ(^。^)ノ
醬油ラーメン 3,000円
ニンニクと一緒に蒸したオマール海老にネギをのせ、高温の油で一気にネギの香りを移したところに、魚介系の醤油ダレをかけているそうだ。

こっちはストレートにエビ味噌の旨みも味わえる。

焼きと蒸しの違いはあるけど、どっちも身がブリブリで本当に美味しいな~♪

爪の部分には特にニンニクとネギの香りが移っている。

よく動かしてる部分だけあって、身のシコシコ感もタマラン…(^_^)v

そしてこっちも趣向は同じ、身を食べ終わったら麺の登場だ。
この極細麺、メチャクチャ海老の風味がすると思ったら、海老の卵を練り込んだ上に、表面に海老油もまぶしてあって蝦子(シャーズー)麺と言うんだと。

この麺を残った醤油ダレに浸して食べる。
卵かけごはんほどのインパクトはないが、オマール海老の風味を楽しむなら断然こっちだと思う。

とか言いつつ、さっきの麻辣ソースが忘れられずに麺に絡めてみたら、やっぱりメチャクチャ旨いんだな~(^^♪

最初は卵かけごはんや醬油ラーメンに3,000円は・・・と思ったが、それぞれに活けのオマール海老が丸々一尾使われている上に、どちらも感動するぐらいに美味しかったので、食べ終わってみれば逆に安いじゃないかと思えるほど満足感は高かった。
ちなみに活海老バル orbは今やこの天満に1stと2ndの2店舗、それに福島、ウラなんば、北新地、曽根崎にも店舗を拡大しているが、この卵かけごはんと醬油ラーメンが食べられるのは、天満店だけなのでくれぐれもご注意を…
天満まで足を運べない人にも朗報が…
干しエビとガーリックのザクザクした食感に、エビの旨味をギュッと凝縮した海老油をふんだんに使っていて、手軽に本格的な味をチョイ足ししたい時なんかに便利な特製ラー油は、ホームページからお取り寄せも出来るみたいなので、自宅でorb気分を味わいたい時なんかにどうだろう。
活海老バル orb ホームページ
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活海老バル orb 天満店
ジャンル:天満居酒屋バル個室宴会
アクセス:JR大阪環状線天満駅 徒歩5分
住所:〒530-0033 大阪府大阪市北区池田町8-7(
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ぐるなび 天満・天神橋筋×居酒屋情報掲載日:2017年3月17日
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