そぼ降る小雨の中、ビニールシートをはぐって入ってみると…
うわっ!なんと、なんと、満席じゃないか。
さすがに気合いをいれて営業しているだけのことはある。
しばし待つことになったが、それだけこの店が美味しくて人気があるということなのだろう。

兄弟で経営しているらしく、使っている野菜はご両親が丹精こめて作っていると書かれている。
なんともアットホームでハートウォーミングな話じゃないか。

兄が本場の四川で食べた麻婆豆腐か…
これに食指をそそられた。
というより、事前に麻婆豆腐が美味しい店だということを承知して訪れたのだ。

しばし待って席に案内された。
ランチは麻婆豆腐を含め7種類、どこぞの官庁の非公開文書みたいに、所々黒塗りしてあるのが気になる…(笑)

コース?コースなんてのもあるのか…?
入り口が壁の代わりにビニールシートな割りには、けっこう本格的な中華料理屋なんだ。
いや、失礼…ボロは着てても心の錦、中身が大事。

こだわりとか御託をアピールする店ほど、案外大したことがないことも少なくないが…この店はどぉだろうか。

奥の厨房のところに日替わりの内容が出ているが、麻婆豆腐モードを揺るがすほどのものではない。

ご飯は自分で好きなだけよそって食べて良いシステム。
麻婆豆腐を食べる時には実にありがたい。

麻婆豆腐は四川“麻婆(マーボー)”と“麻辣(マーラー)”の2種類がある。
せっかくなのでお兄さんが愛したという本物の方にしてみた。
では、いただきます。
【オッサン’s セレクション】 極痺 四川麻辣豆腐 1280円
下町チックな雰囲気に似合わず、なんともオシャレな皿に盛り付けられてきたぞ。
だが、余白が多すぎて、写真泣かせではある…(^_^;)
一面に散りばめられた茶色い粉末は花椒(ホワジャオ)だろうか?
ただよう香りからしてすでにもう旨そうだ。

冷菜と漬物は同じ皿に盛り付けてあった。
ビーフンに青菜と豚肉の炒め物、それにサラダまでついて結構なボリューム。
これだけでもご飯一膳をペロッとイってしまいそうである。

さて、麻辣豆腐。
わりとシッカリしたタイプの絹ごし豆腐。
トゥルントゥルンのも好きだが、こぉゆうのも嫌いじゃない。

丸ごとの唐辛子がザッと見えてるだけでも10本以上は入っている。
その唐辛子ごとすくって食べる。
うん、思った通りの辛さ、それに舌がホワーっと痺れる、花椒(ホワジャオ)の風味がタマラン。
粗引きミンチは脂の甘さ担当、辛さの中にときどき顔を出してくる。
この麻婆…いや…麻辣豆腐、本当に旨い、旨すぎるぞ♪

ご飯お代わり。
自分で装えるので、イチイチ店員さんに気兼ねしない。

一杯目は冷菜とかを摘まみながらフツーに食べる。
二杯目は満を持して麻辣豆腐に投入。
ご飯との相性がイイこと、これ麻婆豆腐にはとても大事。

そして三杯目。

UFOみたいなお皿の底の方に残ってるのもちゃんと絡め取る。

金属製の薄~いレンゲだったら、もっとキレイに掬えるのに…と、いつも思う。
このレコードみたいにスジがいっぱい入った皿には、レンゲの厚み云々ではなく、パンとか、ハンペンとか、そぉいった拭き取れる系のものが欲しいが。

いや、それにしても麻辣豆腐、本当に美味しかった。
3杯も食べておいて言うのもなんだが、ご飯がもう少し旨ければ言うことなしだったんじゃないかな。
でも、また機会があれば食べに来てみたいと思える、それって幸せ。
ご馳走さまでした。
◆ぐるなび
双琉中国少菜ジャンル:中華料理
アクセス:大阪市営御堂筋線あびこ(大阪市営)駅1番口 徒歩4分
住所:〒558-0011 大阪府大阪市住吉区苅田5-6-5(
地図)
周辺のお店:
ぐるなび 住吉×中華料理情報掲載日:2015年12月24日
◆食べログ
関連ランキング:中華料理 | あびこ駅、我孫子町駅