2016(平成28)年10月26日のオープンで、これまではランチ営業のみだったのが、今年、2017(平成29)年9月1日から、“身体が喜ぶディナータイム”と銘打って夜の営業も始めたとのことで、いつもお世話になっている方にお誘いをいただいた。

ランチタイムはご近所マダムや、ヘルシー志向のOLたちでかなりにぎわっているらしい。

夜のメニューも松阪豚をはじめ、はまぐりやハモなどの魚介が並んでいて良さげじゃないか。
しかも夜も禁煙になっていて、あの呼吸が苦しくなったり、頭痛を引き起こす、大迷惑で鬱陶しい煙を気にしなくて良いのがありがたい。
美味しいものを食べさせる自負のあるお店はこうでなくっちゃ…(^^♪

パッと見、以前は蔵か何かかと思ったが、築40年の古民家をリノベーションしたそうで、趣のあるエントランスからして期待が高まる♪

2003(平成15)年に香里園店をオープンさせて以降、寝屋川店や茨城店などを展開している人気の洋菓子店、「ティコラッテ」を運営する株式会社オンザテーブルの別業態店になるそうで、レジ横にはティコラッテのケーキが陳列販売されている。
さすが人気のケーキだけあって、昼の間にほとんど売れてしまっているが…(^_^;)

廊下にはムレスナティーの販売コーナーもある。
ムレスナティーって何?って思ってたら、スリランカのムレスナ社が販売している紅茶のことなんだ。
なんでも「紅茶のシャンパン」と呼ばれるヌワラエリア産の茶葉に、200年以上の歴史を持つスイスのジボダン社の天然果汁エキスをブレンドして作られた、数百種類にも及ぶフレーバーティーが、世界中に愛好家がいるんだとか。

1階の掘りごたつになった席に案内していただいた。

1階には他に1枚板テーブルの8人席もある。

2階は座敷になっていて、座面が高い座椅子はユッタリと寛ぐことが出来そうだ。

6人掛けテーブルの個室もあったりして、いろんなシーンで使い勝手が良さげ。

おっ…命の水はサッポロ黒ラベル♪
いただきます。
瓶ビール(中瓶) 630円(税別)
今回は3種類あるコースの中から、旧邸蒸しコースをいただいた。
旧邸蒸しコース 3,800円(税別) まずは前菜の茄子とミョウガのお浸し。
くたくたになるまで煮込まず食感を残した茄子。
だしとかつお節の和な味わいに、ミョウガがピリッと良いアクセントになっている。
ハマグリとオキシジミの貝蒸し ハマグリは馴染みがあるがオキシジミって初めて目にするかも?

貝殻だけでは区別しにくいが、身をみれば一目瞭然。
オキシジミと言うから沖の方で獲れるシジミのことかと思ったら、意外にも潮が満ち引きする潮間帯泥底に棲んでいて、潮干狩りなんかでも獲れるそうだ。
しかもシジミは分類学的にシジミ科なのに対し、オキシジミはマルスダレガイ科だから、アサリやハマグリの仲間にあたる。
ほんのりと苦みがあって奥深い味わいで旨い。

もちろんハマグリのエキスがタップリと染み出たスープは格別。
何とも滋味深い味わいで、最後の一滴まで飲み干した…(´∀`)
旬のお刺身盛合せ 手前からアジ、炙りハモ、タコ。
どれもつやつやと光沢があって、パッと見ただけでも鮮度の良さが分かる。

魚偏に参と書く鯵の由来は、「美味しすぎて参る」ことからつけられたとか、「3(参)月頃から味が良くなる」からだとか諸説さまざまだ。
一般的に初夏から夏の終わり頃が旬と言われているが、実は1年中どこかの海で獲れるらしい。
引きしまった身がモッチリと旨い。

何本かビールを飲んだあとはチョット味に変化を…
寝屋川サワー 680円(税別) すんごいレモンサワー 680円(税別) 今は高齢化や後継者不足などによって衰退しているが、寝屋川は以前は府内有数の大葉の産地だったそうで、寝屋川サワーにはその大葉が使われている。
凍らせた薄切りレモンを連結させたレモンサワーは、インスタ映え間違いなしのインパクト♪
手っ取り早く撮影しないと、スグに崩壊してサワーの海に沈んでしまうが…(笑)

テーブルに蒸し器がセットされた。
本日の蒸野菜5種盛
添えられた肉味噌がまたピリ辛で、これゼッタイご飯にも合うヤツだわ。

バナナピーマン、とうもろこし、かぼちゃ、さつまいも、カブの5種盛り。
ほのかに甘いバナナピーマンは、果肉の柔らかさがピーマンと言うよりパプリカに近い感じ。
さつまいもはホクホク系とネットリ系の中間を狙って、関東859とコガネセンガンを交配させた紅あずま。
糖度が高いためものすごく甘くて旨い。
寝屋川 800円(税別) 大阪府交野市の山野酒造が、寝屋川で14代続いている南農園の山田錦100%で醸す純米大吟醸。
初めて飲んだが控えめな香りでスッと入ってきたかと思うと、山田錦独特の米の甘さや旨みが広がり、キリっとした酸味を残して落ちていく。
これは何杯かお代わりをしたぐらい本当に旨い酒だ。
松阪豚とたっぷりもやしのせいろ蒸
松阪と言えば圧倒的に牛だと思っていたが…豚もあるんだ?
なんでも三重県松阪市の山越畜産という養豚のレジェンドが、三元豚…いわゆる大ヨークシャー種とデュロック種とランドレース種を掛け合わせた豚を、大豆やマイロなどの天然飼料で、通常より2ヵ月も長く育てた極上の豚なんだとか。
バラの部分だそうだが、肉質は火を通してもぜんぜん縮んでなく柔らかで、赤身部分の旨みや脂身の甘さは、これまで食べてきた豚肉とは一線を画すほどに上質で旨い。
松阪豚…一気にファンになったわ~ヾ( ~▽~)ツ
旧邸蒸豆腐 北海道産の豆乳に天然のにがりを加えた自家製豆腐。
瀬戸内産の海塩に、広島の藻刈島の“海人の藻塩にがり”と海藻エキスを加えた、「瀬戸内の藻塩物語」という旨みの強い塩でいただく。
豆の味がダイレクトに感じられて旨い。
茶そば
シメはご飯ものではなく茶そばを出していただいた。
松阪豚を食べたかつお出汁に浸けて食べると、サラサラとして甘みのある豚の脂が、かつおの風味をさらに引き立てて、旨みが何倍にも広がっている。
これ、いつまででも食べていられるわ…(=´▽`=)
ムレスナティー 食後にはティコラッテのケーキとムレスナティーがついてくる。
いちごのショートケーキ ふんわりとしたスポンジで、甘さ控えめなクリームにイチゴの甘酸っぱさがイイ♪
バニラキャラメルシフォン バニラと香ばしいキャラメルソースがかかった、すごくモッチリした食感のシフォンケーキ。
アンサンンブル ミルクとスイート、2種類のチョコクリームをクッキーでサンドしてある。

お店の雰囲気はメチャクチャ素敵だし、出てくる料理も想像以上に美味しいものばかり。
希少な日本酒にも出会えたし、最初はチョット遠いかなって思ってたけど、うかがってみて本当に良かった♪
ブログを書いてたおかげで、今回お声をかけていただいた方とも知り合え、こんな素敵なお店まで教えてもらうことが出来た。
人や店との縁というのは、本当に不思議で、そしてありがたいものだな~(^_-)-☆
ごちそうさまでした。

◆◆◆メニュー◆◆◆




◆ぐるなび旧邸蒸屋 紅茶とせいろジャンル:創作和食
アクセス:京阪本線寝屋川市駅南改札口 徒歩3分
住所:〒572-0836 大阪府寝屋川市木田町4-48(
地図)
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ぐるなび 寝屋川×創作和食情報掲載日:2017年10月8日
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