その後、1997(平成9)年12月には、OTSニュートラムテクノポート線のコスモスクエア駅とも繋がったことで、奈良方面からのアクセスも随分と便利になったもんだ。
ホテル内には日本料理店やイタリア料理店など、さまざまな形態の飲食店があり、その中の一つにカフェレストラン
【The Cafe】がある。
インドのハイアットグループホテルで、長年インド料理に携わってきたラージディープ・ラナ氏が、今年の5月に副総料理長として着任したのを記念して、インド北部の宮廷料理をメインとしたビュッフェ
【魅惑のインド宮廷料理】が、9月1日からその
【The Cafe】で開催されている。

インド料理は大きく分けて北インド料理と南インド料理に分かれているそうで、北インド料理の特徴は、16世紀初頭よりその地を支配したトルコ系イスラーム王朝の宮廷料理と、それまであった北インド料理が融合したものだと言われている。
そのあたりの宮廷料理を、ムンバイ(学生の頃はボンベイと教わった…)出身で、フランス料理やイタリア料理の経験も豊富なラナシェフが、どんな風に再現されるのかとても興味深い。
メニューはインド料理約35種類が日替わりで用意されるとのことだ。

野菜を使った料理の種類が豊富で、サラダだけでも何種類もあるのがまず目についた。
イカサラダ ムッチリとしたイカに、トマトやキュウリをサッパリと合わせたサラダ。
チキンティッカサラダ インド北西部のパンジャーブ地方でよく食べられている、ヨーグルトと香辛料に漬け込んで焼いた鶏肉を細かく裂いたものと、パプリカや細切りキュウリなんかと合わせてある。
ラジマ豆のサラダ ラジマ豆って初めて耳にしたが、赤インゲン豆のことだそうで、ほっくりと甘みがあって金時豆に似た食感になっている。
カチュンバルサラダ 細かく刻んだ野菜にかけられたドレッシングは、サッパリしたレモン果汁にクミンかな?
独特のほろ苦さが感じられて、とてもインドっぽい感じのサラダになっていた。
チキンとアーモンドのスープ 鶏から取った濃厚なスープに、アーモンドの風味が香ばしくて、これはかなり気に入ってお代わりしたぐらいだ。
ラムライス ラムライス? あんまり聞きなれないと思ったが、ビリヤニのことだそうだ。
要はビリヤニってのは、インドの高級米“バスマティ”を、フライパンで炒めない「パッキ、カッチ、生米(ヒンドゥー式)」という調理方法で、2種類以上のスパイスを使って作られた料理全般を指す言葉なんだとか。
豚を食べてはいけないイスラム教の教えにのっとって、羊肉(ラム)を使っているからラムライスなんだな。
パラっとした食感の米と、スパイスの風味がエスニック感を満喫させてくれる、ラナ副総料理長おすすめナンバーワン料理。
ライタ 細かく刻んだ野菜を入れたヨーグルトで、ビリヤニの付け合わせとしてして、一緒に食べるのが本場流なんだと。
バターチキン ラナ副総料理長がこの日の料理の中で2番目にオススメされていたのがコレ。
元々はタンドリーチキンを作る時の余ったソースに、トマトやバターなどを加えて作ったのが始まりだそうで、 バターの他に生クリームも使っているので、辛さは抑えられているがコクがあって旨い。
ほうれん草とフレッシュチーズ パラクパニールと呼ばれる北インドの代表的な料理。
ペースト状にしたほうれん草だからヘルシーなのかと思ってたら、意外と油もタップリと使っているみたいで、かなりクリーミーで濃厚な味になっている。
豆とバターのカレー インドではダル(豆)マカーニ(バター)と呼ばれていて、トマトを加えた小豆をバターとスパイスで煮込んだ伝統料理だそうだ。
ほくほくした豆と濃厚なバターがクリーミーな、少し辛めのカレーになっている。
タンドリーチキン これはもうインド料理の中ではポピュラー過ぎるぐらいで、ヨーグルトやスパイスに浸け込んだ鶏肉を、タンドールという窯で焼いたものだ。
ちなみにタンドリーチキンは骨付きで、骨がないのはチキンティッカと呼ばれている。
エビティッカ 同じようにスパイスにジックリと浸けこんだエビを焼いたもので、香辛料が絡んだプリプリのエビが、ビールのツマミにちょうどイイんだな。
ポテトとクミン クミンで風味づけした油で揚げてあるのか、独特な香りがして、これはビールのアテだな。
インディアンスタイルフィッシュ バナナの葉?で包み焼きにされているのは白身魚。
スパイスに浸けてから焼いてあるみたいで、エスニックな風味で旨い。
ポークマサラ ガラムマサラをよく使う北インドならではの料理で、豚肉がゴロゴロ入っている。
これはイスラム教徒は食べないだろうが、インドは仏教やらヒンドゥー教やらバラモン教やらが混在する、宗教の坩堝みたいな国だから、ぜんぜんフツーに食べられているんだろう。
カードライス バスマティ米のご飯に、牛乳やヨーグルトと一緒に刻んだ野菜を混ぜて、スパイスで味付けしたもの。
ソアン・パプディ 飴状に煮溶かした砂糖を、熱いうちに伸ばす折りたたむを繰り返して何層にも重ねた、インドでは日常的に食べられているお菓子だそうだ。
豆のハルヴァ 豆にギーと呼ばれるバターオイルの一種と、砂糖を加えて作られたお菓子。
グラブ・ジャムン コアという濃縮乳に小麦粉と砂糖水を混ぜて、ボール状に丸めて油で揚げたものをシロップに漬けた、世界で一番甘いと言われているお菓子。
ラスグッラ グラブ・ジャムンを揚げずにシロップ浸けしたもので、スポンジのような食感からは、噛むたびに甘いシロップがあふれ出してくる。
シャーヒートゥクダ バターオイル(ギー)で揚げた食パンを、ミルクシロップに浸けたお菓子。
マンゴーライスプディング 牛乳、ココナッツミルク、砂糖、米粉を煮たものに、マンゴー果汁を混ぜて冷やし固めたもので、日本でも割りと馴染みがあるスイーツじゃないかな。
フルーツカスタードクリーム スパイスを効かせたカスタードクリームにフルーツを入れたもので、インドの機内食のデザートはほとんどがコレなんだと。

ドリンクは800円追加でソフトドリンクが、2,200円を追加すればワインやビールなど全てが飲み放題になる。
ビニャ・マイポ カベルネ・ソーヴィニヨン メルロー チリワイン特有のふくよかなブドウの香りと、口当たりのまろやかな赤ワイン。
ビニャ マイポ ソーヴィニヨン・ブラン/シャルドネ 柑橘系のフルーツのような爽やかな酸味で、キリっとしたのど越しの飲みやすいチリの白ワインだ。

そしてビールはグラスをセットすると、底から渦を巻きながらビールが沸きあがってくるトルネード。
これが面白くて何回もお代わりしてしまうんだな…(笑)
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VPS 外国料理の中でもインド料理は日本にも比較的お店が多く、食べる機会も結構あると思うが、今回のような宮廷料理となると、フェアやイベントでもない限り、ほぼほぼ口にする機会なんてないんじゃないかな。
カレーだけじゃなくて、野菜も豊富に摂れる料理も多いし、辛さはアチャールなどの調味料で調整するようになっているから、辛い物が苦手でもぜんぜん平気だと思う。
これまで食べたことのないインド料理が体験できるこの機会に是非どうぞ~(^_-)-☆
ごちそうさまでした。

The CafeのHPはコチラ⇒
ハイアットリージェンシー大阪 The Cafe
◆ぐるなびThe Cafeジャンル:カフェ
アクセス:大阪市営南港ポートタウン線中ふ頭(大阪府)駅1番口 徒歩4分
住所:〒559-0034 大阪府大阪市住之江区南港北1-13-11 ハイアットリージェンシーオーサカ1F(
地図)
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ぐるなび 大阪南港×カフェ情報掲載日:2017年9月9日
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